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荒らしのわりに、串も通さない。
荒らしのくせに、伝言に内容がある。
そんな彼女が逆に心配だぜ、マイケル。

以上、取りあえずの感想。
危機投下により、された側に妙な連帯感と団結力が生まれるのは仕様です。
まあ素敵。


しかし、今更トミノ地獄はちょっと古いのですよ。
どうせ元ネタひっぱるなら ことり箱 の方がずっと面白い。
怖い一発ネタとしては おつかれさま のほうがずっと芯まで冷える。
というか、トミノ地獄って典型的な耽美詩であって、怖くないと思うのですけどねー。
もっと怖い詩なんて、西条八十にはざらにある。

たとえば、有名な童謡の「かなりあ」。
あれ、綺麗なメロディにごまかされがちですが、歌詞見るとものすごく怖いです。
だって、「歌を忘れる」と、
・山に棄てる
・小藪に埋める
・柳の鞭でぶつ
という選択肢が羅列されるんですよーっ。
酷すぎです。虐待を通り越してます。埋めたら死んじゃうって。
しかも。
救いであるはずの解決策は、
・船に乗せて放置
ですよ?
いやそれ、ぜんぜんフォローになってない……。
と言うか、明らかにおかしくないですか?
だって「鳥を」「船に乗せる」ことに何の意味があるのでしょ?
飛べば済むことじゃん!
「歌を忘れた」カナリアであって、飛び方を忘れた訳じゃない。
あまりに見当違いすぎませんか?

「忘れる」「罰する」「海に還す」「船」「夜」。
メタファーとしては、とても分かりやすく。
つまりは「望まれない子供に対する、子殺しの歌」なのですね。
「この世で生きる為の手段としての何かを忘れてきた」
「だから海に還す」
「金銀財宝の船に乗せて」
「次に来る時は歌(=生きる術)を思い出していますように」
そういう歌。
当時の世俗的にはありがちなことを、隠喩によって語った、弔いの歌なのです。


……というのは、全部嘘ーっ!
3秒で私が考えた、ありがちな「ダークメタファー解釈」なので、信じちゃ駄目ですよ(笑)。
「かなりあ」の本来の主旨は、
・罰するより、的確な場を与えよ
な、わかりやすい啓蒙的な詩らしいですよー。
そうだとしても、罰し方が容赦なさすぎ!と突っ込んでみたくはなりますがっ(笑)。

「ほんとうは怖い〜」シリーズみたいな、恣意あるメタファー解釈て、私大嫌いなので。
伝奇や伝説、民間伝承て、この手のダークメタファー論にもってけば、何でもそれっぽくなっちゃう。
でもそれは、民俗学的に何かを冒涜してる気がするのですよね……。


などという話を、延々とするので、私の前で西条八十を出してはいけません。
この後は、
「鏡花から乱歩へ〜大衆文学で大輪の陰華を咲かせた、耽美文学系譜」
予定。
あと6時間くらいなら、似非蘊蓄垂れ流しがいけます。
それにしても。
興味のない蘊蓄話を、延々と話される。
逃げ場はない。
真剣なので、寝るわけにもいかない。
……こんな状況、トミノ地獄よりナンボか怖い(笑)。
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おはようございます
やっぱりことりばこや猿夢のほうが良かったでしょうか?
それぞれの方には、なぞをかけてみたのですが・・・・難しかったみたいですね
紅(ミワコ) 2007/07/03(Tue) 10:05 edit res

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